患者QA
ファントムレスとアレイベースの双方に対応するQAツール群東洋メディックでは個々の患者プラン検証に、2Dおよび3Dでの線量QAを可能にする多彩なQAツール群をご提案。
プランパラメータのチェックから、セカンダリTPSチェック、照射前検証、InVivoモニタリングまで対応するSunCHECK Patientは、従来のEPID+ログファイルによるファントムレスQAに加えてArcCHECKを統合し、アレイベースQAまでニーズに合わせたソリューションをご提供します。ArcCHECKは単体でもTG-218準拠の検証ツールとしてお使いいただけます。
2021年3月にリリースされたmyQA SRSは分解能0.4mmと内挿不要なデータ測定を実現し、測定精度に妥協せず定位放射線治療QAに効率性をもたらします。さらにMonte Carloアルゴリズムを搭載したSciMoCaは通常のLINACに加えてCyberKnifeやRadixact、Halcyonなどの専用機のプランチェックにお使いいただけます。
患者QA用ソフトウェア SunCHECK Patient
SunCHECK
Patientはプラン品質チェックから、セカンダリTPSチェック、照射前QA、そしてIn-Vivoモニタリングに至るまで一連のワークフローで扱うことができる、患者プランQA用ソフトウェアです。
SunCHECK
Ver.3.0で追加された「PlanCHECK」では、従来目視・手作業で実施されることが多かったプランの物理パラメータや線量制約の確認作業を自動で実施し、作業時間の短縮に貢献します。
また照射前QAについてはArcCHECK 2Dアレイを統合。ファントムレス検証に加えて従来のアレイベースの照射前QAも実施でき、貴施設のQAニーズに柔軟に対応いたします。
最新のVer.3.2ではDoseCHECKにおける電子線プラン検証や小線源の機能を強化し、さらに外部でのデータ利用のためのAPI機能など、治療現場のニーズに即して進化し続けています。
関連発表資料 : オンデマンドWebinar
- 日本国内向けSun Nuclear QA Webinarシリーズ
「大阪国際がんセンターにおけるSunCHECK Patientの使用経験」 - 大阪国際がんセンター 放射線腫瘍科 乾 翔輝 先生
- 日本国内向けSun Nuclear QA Webinarシリーズ
「SunCHECKプラットフォームを活用した品質管理体制の新構築 ~CBCT線量計算で治療期間中の品質管理~」 - 順天堂大学 医学部放射線医学教室・放射線治療学講座 高津 淳 先生
関連動画
Q&A
- PlanCHECKの物理パラメータチェックで用意されているチェックパラメータ数はいくつありますか?
- 約50個のパラメータを自動でチェックいたします。
- SunCHECK Patientの3D線量計算機能は、CBCT画像に対する線量計算に対応していますか?
- はい。PerFRACTIONモジュールのFraction nには計画CT画像に加えて、患者CBCT画像に対する3D線量計算に対応するオプションがあります。
- SunCHECK Patientでは事前のビームモデリングは必要ですか?
- SunCHECK Patientでは通常、標準ビームモデルを提供しているので事前のモデリングなく使用開始いただくことが可能です。また検証結果からモデルの微調整が必要と判断された場合は、Sun Nuclear社がモデル調整をサポートいたします。
- DoseCHECKはPrecision放射線治療計画装置で作成したRadixact装置用プランのセカンダリチェックが可能ですか?
- はい。DoseCHECKはMonte Carloアルゴリズムを用いてTomoTherapy装置のセカンダリチェックに対応していましたが、SunCHECK Ver.3.1よりPrecision TPSによって作成したRadixact装置のプランのセカンダリチェックにも対応いたしました。
- SunCHECKサーバのデータベースから、研究発表のためにデータを取り出して利用することはできますか?
- はい。SunCHECK Ver.3.2ではSunCHECK PatientにAPI(Application Programming Interface)機能が追加されました。Read Onlyになりますが、ユーザ様側でSunCHECKデータベースからデータを取り出して利用いただくことが可能です。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞローテーショナルセラピーQAツール ArcCHECK
ArcCHECKは1386個のSunPoint半導体検出器を円筒形ファントム内にらせん状に配列し、どの方向からの照射でも360°常に一貫した等方位性の得られる、患者QA用半導体アレイ検出器。
SunCHECK
Ver.3.0のリリースに伴い、SunCHECK PatientのPerFRACTIONモジュールにデバイス統合されました。
これによりSunCHECK
PatientではEPIDやログファイルベースでのファントムレスQAのほか、従来と同様のアレイ検出器による照射前QAに対応できます。
またSNC PatientソフトウェアVer.8.5ではVarian社製Halcyon装置およびEthos装置の患者QAにも対応しました。
定期的な監査や複雑な症例、装置更新時など線量計による実測が求められるシーンなど、QAニーズに柔軟に対応します。
関連発表資料
- AAPM Task Group-218で推奨されているQAツールについて
関連動画
Q&A
- ArcCHECKはAAPM TG-218の推奨患者QAツールに含まれていますか?
- はい。ArcCHECKはTG-218で推奨されるQAツールの一つです。
- SunCHECKの照射前QAをするとき、ArcCHECKのQA用ファントムプランは必要ですか?
- いいえ。治療計画装置側でファントムプランを作っていただく必要はありません。患者用の臨床プランをSunCHECKに取り込むことでArcCHECKでの測定QAが可能なので、従来よりもQAに要する時間が短縮できることが期待されます。
- 当施設で使用中のArcCHECKはSunCHECK Patientと組み合わせて使用できますか?
- SunCHECK V3.0に対応するArcCHECKはS/N:98063001以降となります。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞプランレビュー・記録ツール PlanIQ
PlanIQは放射線治療計画装置で作成したプランデータおよび計算線量について、施設ごとの評価基準に基づいてチェックを行うQA用ソフトウェアです。
プラン作成前にはFeasibility
DVH機能を使って標的部位を処方線量でカバーするという単純な想定でベンチマークとしてのDVHを計算し、クリニカルゴールの実現性の指標として提示します。
またプラン作成後は、施設様のニーズに合わせてカスタマイズした採点基準により、作成されたプランをスコアリング。
プラン品質をスコアとして定量化することで、同一症例に対する複数プランの定量的な比較も可能となります。
このようにプランの客観的な品質評価の情報を提供しながら、必要な情報・記録の文書化を自動化することでプランの品質検証プロセスの効率性向上に貢献するソフトウェアです。
関連発表資料
- AAPM2021 PO-GePV-M-213
"Effect of VMAT Improvement Before and After Referring to Radiation Therapy Planning QA Software"
M Sasaki, et al.
- オンデマンドWebinar:日本国内向けSun Nuclear QA Webinarシリーズ
「愛知県がんセンターにおけるPlanIQの活用方法」
愛知県がんセンター 放射線治療部 品質管理室 主任 青山 貴洋先生
- Phys Med. 2021 May;85:57-62. doi: 10.1016/j.ejmp.2021.04.021. Epub 2021 May 6.
”Lung dose reduction in patients with stage III non-small-cell lung cancer using software that estimates patient-specific dose reduction feasibility”
H. Shimizu, et al.
Q&A
- PlanIQは治療計画装置ですか?
- いいえ。
- PlanIQはプランを最適化(Optimization)するソフトウェアですか?
-
いいえ。PlanIQは治療計画装置ではないので、プランの最適化計算はしません。しかしスコアリング機能により複数のプランの品質を定量的に比較することが可能です。
またFeasibility DVH機能はプラン作成前に、OARに対して実現性のあるDVHをグラフィック表示します。これをベンチマークとすることで、治療計画装置における最適化計算をどの程度まで行うかの目安に役立てていただくことが可能です。
- PlanIQで計算されるベンチマークDVHは照射技術や照射装置を考慮したものですか?
- いいえ。Feasibility DVH機能は照射技術や照射装置を考慮せず、「処方線量が標的部位をカバーしている」という非常に単純な想定に基づいて周辺臓器へのDVHを計算することでベンチマークとしています。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞSRS/SBRT用患者プラン検証QAツール myQA SRS
定位放射線手術(SRS)や体幹部定位放射線治療(SBRT)では小さな病変部に高い線量を照射するため、急峻な線量勾配の分布を高い精度で検証する必要があります。
myQA SRSは独自の半導体検出器技術を採用し、フィルム相当の分解能を提供する新しい2Dアレイ検出器ソリューションです。
12cm×14cmのアレイサイズにわたって0.4mm×0.4mmという高分解能な検出器ピクセルを105,000個と高密度に配列。フィルム相当の検出器分解能を確保しながら、2Dアレイとしてのワークフロー効率を提供いたします。
- 独自の半導体検出器技術により、0.4mm×0.4mmという高分解能検出器ピクセルを検出器間隔0mmで配列。従来型検出器よりも圧倒的に高密度な測定データを提供※
※ 従来型検出器(検出器間隔2.5mm未満程度)の場合は10mm×10mmの照射野内に入る検出器数が16個。一方myQA SRSは600ピクセル以上。 - アレイサイズ:12cm×14cm
- 検出器数:105,000個
- 専用ファントム内で任意のアキシャル面で測定可能。
- ワイヤレス式Gantory Angle Sensor +によりアーク照射にも対応。
関連発表資料
-
AAPM2021 MO-IePD-TRACK 6-7
"Evaluation of a New High-Resolution Digital Detector Array for SRS and SBRT Quality Assurance"
A Rusnak, et al.
関連動画
Q&A
- myQA SRSが対応しているSRS/SBRTの照射システムにはどのようなものがありますか?
-
以下の定位照射システムに対応しています。
・ 標準的なあるいは定位専用Cアーム型LINAC
・ MLCおよびコーン組み込みSRSシステム
・ Varian社製Halcyon/Ethos装置
・ Accuray社製CyberKnife装置(MLC、アイリスおよびコーン)
・ Accuray社製TomoTherapyおよびRadixact装置
・ Brainlab社製Novalis装置
- myQA SRSはTG-218に対応していますか?
- はい。myQA SRSでは以下に示される、AAPM TG-218に書かれたプラン検証法に対応しています。
・ カウチ/ガントリー角度をすべて0°としたトータルコンポジット照射。
・ ファントム内myQA SRS検出器に角度をつけた垂直入射ビームによるフィールドバイフィールド照射。
・ Gantry Angle Sensor +により実際の治療時のガントリ角度(アーク照射含む)での照射。
- イオンチェンバーやフィルムとの比較は可能ですか?
- はい。myQA SRSファントムにはイオンチェンバーインサートやフィルムインサートをご用意してありますので、myQA SRS 2Dアレイ検出器との比較が可能です。
- myQA SRSには専用のソフトウェアが必要ですか?
- いいえ。myQA SRSはIBA社のmyQAソフトウェアプラットフォーム上で動作する、myQA Patient 2020-002以降のバージョンに対応しており、他のIBA製2Dアレイ検出器と同じソフトウェアでご使用いただくことが可能です。
- myQA SRSは完全ワイヤレスですか?
- いいえ。Gantry Angle Sensor+はBluetoothによるワイヤレス接続が可能ですが、電源ケーブルおよびデータ通信用LANケーブルの接続が必要です。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ定位放射線治療QAツール SRS MapCHECK
SRS MapCHECKはSunPoint2半導体検出器を77mm×77mmの範囲内に2.47mm間隔で配置した定位放射線治療の患者QA用2Dアレイです。
一般的なSRS/SRT照射野に加えてCyberKnife、あるいはVertex照射野にも対応し、角度依存性の補正ファクターでより任意のガントリー角度での測定を精度よく実施できます。
最新版ソフトウェアSNC Patient 8.5ではCyberKnifeの装置QA機能が追加されました。従来の方法では測定時間や手間の制限から実施頻度や対象コリメータが限定されていましたが、独自のGarden FenceテストやIris
QAテストにより測定時間を短縮し、デイリーでのQA実施を実現。TAQAテストもフィルムレス化し、MLC、Iris、コーンの各種コリメータテストを効率化しました。
患者QA、装置QAともにフィルムのような現像の手間もなく、QA業務にかかる時間を短縮することができます。
関連発表資料
-
"A first report of tumour-tracking radiotherapy with helical tomotherapy for lung and liver tumours: A double case
report"
Okada W, et al.
SAGE Open Medical Case Reports 9 2050313X211023688 2021/06
-
"Dosimetric characterization of a new two-dimensional diode detector array used for stereotactic radiosurgery quality
assurance"
K.Yasui et al.
Int J Radiat Res 2021, 19(2): 281-289+
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オンデマンドWebinar:日本国内向けSun Nuclear QA Webinarシリーズ
「リニアックSTI時代に備えよう~SRS MapCHECK & MMWLの使用経験~」
大阪国際がんセンター 放射線腫瘍科 五十野 優 先生
関連動画
Q&A
- SRS MapCHECKはノンコプラナー照射のQAに使用できますか?
- はい。ノンコプラナー照射で電子機器部分に直接線が照射される場合、その放射線ダメージから製品寿命を予測する機能があり、ノンコプラナー照射で使用するかユーザがご判断いただけます。
- SRS MapCHECKを使用するには他に何が必要ですか?
- SRS MapCHECKをお使いいただくにはStereoPHANファントムが必要です。すでにStereoPHANをお持ちの場合は単体で、新規の場合はStereoPHANとのセットをご提案することが可能です。
- SRS MapCHECKはTG-218で書かれているところの2D True CompositeなQAツールですか?それともPerpenducular CompositeなQAツールですか?
- SRS MapCHECKにはVertex照射野を含めた角度依存性補正の機能があるため、アレイ面に垂直に入射するビームだけを用いたPerpendicular Compositeではなく、治療時の照射角度での実測に対応する2D True CompositeなQAツールとなっています。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ患者プラン検証用2Dアレイ MatriXX Resolution
IMRTおよびVMATにおけるプラン検証ツールとしてスタンダードにお使いいただいてきたMatriXXシリーズ2Dアレイ検出器がMatriXX Resolutionへと進化しました。
急峻な線量勾配を持つプランでの検証精度をより高めるべく、小型化されたピクセルイオンチェンバをより短い検出器間隔で配列しました。これにより分解能と検出器密度の双方が向上し、検出器数も約50%増加しています。
充電式バッテリーとWiFiデータ通信、さらにBluetooth化されたGantry Angle Sensor+によるガントリ角度測定と、完全ワイヤレス化したハードウェアでは、その軽量化も伴いQAの作業効率の軽減に貢献いたします。
- 検出器の小型・高分解能化:3.2mm径×2mm高
(従来型Evolutionタイプは4.5mm径×5mm高) - 検出器の高密度化:検出器間隔6.5mm
(従来型Evolutionタイプは7.62mm) - 検出器数の増加:アレイサイズ25.3cm×25.3cm/検出器数1521個
(従来型Evolutionタイプは24.4cm×24.4cm/1020個) - 完全ワイヤレス化
- 軽量化:重量8.5kg(従来型Evoluionタイプは10kg)
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Q&A
- MatriXX Resolutionは患者プラン検証以外に、装置QAに対応していますか?
- はい。myQA Platform上では関連する機能モジュールが自由に組み合わせでき、MatriXX Resolutionは従来型MatriXXシリーズ同様にmyQA Patients患者QA用モジュールと、myQA Machines装置QA用モジュールの両方に対応しています。 XY軸および中央にもチェンバーが配置されるようになり、絶対線量キャリブレーションは中央9個のチェンバーの測定値を用いることで信頼性を高めています。
- MatriXX Resolutionにはプラン検証用の専用ファントムはありますか?
- はい。miniPhantom Rをご用意いたします。フィルムインサートやチェンバーインサートもリリース予定のため、アレイとフィルム、あるいはシングルポイント測定との比較にも対応いたします。
- MatriXX ResolutionはFFFビームに対応していますか?
- はい。FFビーム、FFFビーム双方に対応しています。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞMonte Carloセカンダリ3D線量計算ソリューション SciMoCa
SciMoCaは放射線治療計画装置で作成されたプランのセカンダリチェックを行うためのQAソフトウェア。
Monte
Carloアルゴリズムを搭載し、DICOMを通じてインポートされたプランの3D線量検証を自動的に計算します。データ取込や解析のための操作の手間を減らしながらプランとの誤差を識別し、治療計画の品質やプラン目標に関するフィードバックを即時に提供します。
Varian社、Elekta社、Siemens社の各種Cアーム型LINAC装置に加え、Varian社製Halcyon、Accuray社製CyberKnifeやTomoTherapy、Radixactの治療計画もサポートしています。
関連動画
Q&A
- SciMoCaを使用するにはビームモデリングが必要ですか?
- はい。SciMoCaは施設様でお使いの装置のビームモデリングを行うことで検証の精度を担保しています。
- SciMoCaは自動で3D線量の計算を実施しますが、ユーザが再計算を行うことはできますか?
- はい。計算グリッドサイズなど、線量計算に影響するパラメータを変更された場合は線量の再計算が行われます。但しガンマ解析のクライテリア変更など、線量値そのものに影響しないパラメータ変更の場合は線量の再計算は行われません。