装置QA・線量測定
精度に妥協せず定期的なQA業務を効率化
繰り返し作業の自動化やワークフローに沿ったガイダンスの表示など、コミッショニング業務の効率化に貢献するSmartScan、カウチにセットアップしてからワイヤレス接続でモーニングQAを手早く実施できるmyQA
Dailyと定期的なQA業務の効率化に貢献するQAツール群。
Modus QA社からは従来のモーションプラットフォームから耐荷重を45kgまで増強したHeavy
Duty呼吸同期モーションプラットフォームがリリースされました。
またSunCHECK MachineはVer.3.1でカスタムタスク機能が強化されタスクに数式や画像を登録できるようになったほか、作成したプロトコルテンプレートのインポート/エクスポート機能により施設内/施設間で共有可能になりQA業務の標準化に貢献します。StereoPHANはファントム台座部分を改良し、ファントム中心をボアタイプ装置のアイソセンターに合わせられるようになりました。
自動ガイドコミッショニングシステム SMARTSCAN
治療装置や治療計画装置のコミッショニングのための測定はエネルギーや照射野サイズなどの組み合わせで多くのスキャンが必要となり、単調な繰り返し測定は時間がかかるとともにヒューマンエラーを引き起こす要因でもありました。
SMARTSCANは繰り返し作業や測定キューの並べ替え、アライメントチェック、測定中のデータ品質チェックなどをオートメーションで実行。ワークフロー全体を通じて、次の操作へのガイダンスを表示するなど、効率よく信頼性の高いビームデータの取得を支援します。
myQA
Accept SMARTSCAN
Ver.2020-001では電子線ビームの測定、小照射野でのスキャン速度の適正化、2D水ファントム(HALOパッケージ)でのFFFビームのCAXチェックサポート、RayStation用測定キューの搭載、CCUへの自動接続によるセットアップ時間短縮など、細やかなユーザビリティ向上を図っています。
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Q&A
- SMARTSCANにはオートセットアップ機能はありますか?
-
機械的なオートセットアップ機能はありません。しかしスキャン機構の水平調整は従来からIBA社3D水ファントムの特長であり、4本のアライメントピンで手早く水面との調整を取ることが可能です。
また3D水ファントムでの測定業務のうち、セットアップ時間よりも測定時間の占める割合の方が圧倒的に多くなります。SMARTSCANではワークフローに沿った次の操作のガイダンス表示、効率的な測定キュー順序の並べ替え、繰り返し作業のオートメーション、測定中のデータ変動確認による再測定防止など、測定時間の効率化にフォーカスしたソフトウェアを提供しております。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞデイリーQA管理システム myQA Daily
myQA
Dailyは日々の日次QA業務をシンプルに行っていただくためのデイリーQAツールです。
バッテリー駆動かつWiFi接続に対応しており、ケーブル配線なくカウチに手早くセットアップできます。
QAの対象となる装置、エネルギー、実施するQA項目やその許容値を事前にスケジュール登録しておくことで、画面に従い順番通りにビームを照射していくだけで漏れなくその日のデイリーQA項目をカバーできます。
日本語表示対応のソフトウェア、ビームトリガーでのデータ取得など、ユーザフレンドリーな操作性と、125個のイオンチェンバをいかして効率的なQAに貢献します。
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Q&A
- 125個のイオンチェンバの測定結果を1Dあるいは2Dで表示することは可能ですか?
- はい。Ver.1.2ソフトウェアから測定結果を2Dマップおよび1Dプロファイルとして表示する機能が追加されました。
- myQA Dailyで取得したデータをmyQA Machinesに取り込むことは可能ですか?
- はい。myQA Dailyのソフトウェアにもトレンド解析機能はありますが、myQAに取り込み他の測定データと比較表示することも可能です。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ絶対線量・相対線量測定用検出器 放射線治療QA用 イオンチェンバおよび半導体検出器
IBA Dosimetry社では0.6cc
Farmer形指頭型イオンチェンバをはじめ、容積の異なる指頭型イオンチェンバ、電子線用平行平板形チェンバ、小照射野用の半導体検出器など、放射線治療の品質保証(QA)業務でお使いいただける各種検出器をご提案しています。
「外部放射線治療における水吸収線量の標準計測法」に掲載されている検出器のほか、小照射野測定に特化し検出器容積わずか0.003cm3というRazor
Nanoチェンバーや、ガントリマウント式の透過型リファレンスイオンチェンバ Stealthチェンバーなどユニークな検出器まで幅広く取り揃えております。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ放射線治療用3D水ファントム 1230型3D SCANNER
3D
SCANNERはスキャン方向に対する検出器方向の一貫性を保つために円筒形のタンクを採用した、放射線治療用3D水ファントムシステムです。
水面検知センサーによる3ポイントでの水面検知と、ビーム測定による中心軸チェックにより、リフトテーブル天面のレベリングプラットフォームが自動的にタンク位置の微調整を行うAutoSetup機能を搭載。単なるセットアップ時間短縮にとどまらず、操作者の熟練度に依存しないデータの客観性を提供します。
TPRの実測に対応する3D
TPRキット、小照射野測定時に照射野外でリファレンス信号を取得するReference Detector、効率的なプロファイル測定をサポートするWaterProof
PRORILERなどアクセサリーも豊富。
さらに専用のオーバーレイプレートを使うことで、Halcyon装置のビーム実測にも対応します。
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Q&A
- 3D SCANNERで大照射野を測定する際にハーフスキャンは必要ですか?
- いいえ。3D SCANNERでは付属のオフセット検出器ホルダーを使用することで最大650mmまでのスキャンレンジを確保。大照射野の測定に対応しています。またそれ以上のスキャンレンジが必要な場合はSSDを短くすることで、2回のハーフスキャンをマージするような煩雑なタンクセットアップを伴う測定が不要となります。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ装置QA用ソフトウェア SunCHECK Machine
SunCHECK
Machineは日常的なビーム出力チェックから年次QA業務にいたるまでの、すべての装置QA業務を統合したソフトウェアソリューションです。
TG-142で推奨されているイメージングQA、MLC QA、VMAT
QAを網羅するほか、施設ごとのプロトコルに合わせたカスタマイズが可能なので、TG-142の品質管理項目全体をカバーすることも可能です。
またSun Nuclear社製のDaily QA3およびIC
PROFILERといったデバイスとの連携が可能で、SunCHECK
Machine上から直接デバイスを操作して測定、その結果をSunCHECKデータベースに直接取り込むことができます。
こうして取得された装置QA結果はデータベースで一括管理されますので、トレンド解析や装置間の比較などをシームレスに行うことができます。
Q&A
- 装置QAにおいてはMLCフェンステストのようにQA用の照射プランが必要な項目がありますが、QA用プランはユーザが作成する必要がありますか?
- いいえ。SunCHECK MachineにはTG-142で推奨されている装置QAのテスト項目がテンプレートとして内蔵されており、そのためのQA用プランもSunCHECK Machineでご用意しております。
- SunCHECK MachineではTG-142のQA項目以外の自施設独自のQA項目、例えば始業点検項目などを管理することは可能ですか?
- はい。SunCHECK MachineではQA項目を自由にカスタマイズしていただけます。独自の点検項目についてもPass/Fail(合否)あるいは数値入力(許容値設定可能)の形式で自由に追加いただくことが可能です。
- SunCHECK Machineによる装置QAで必要なファントムにはどのようなものがありますか?
- Sun Nuclear社からは以下の各種ファントムをご用意しています。またSunCHECK
Machineは各社QA用ファントムにも対応しています。
・kV-QAファントム
・MV-QAファントム
・FS-QAファントム
・WL-QAファントム
・MultiPHANファントム
- 装置QAのテスト項目を自施設向けにカスタマイズしたプロトコル情報をエクスポート/インポートすることはできますか?
- はい。SunCHECK MachineはTG-142をはじめとした装置QA項目のテンプレートを施設様ごとにカスタマイズできますが、SunCHECK Ver.3.1からこのカスタマイズ後のプロトコルデータをエクスポート/インポートすることができるようになりました。治療装置が増設された場合も、既存装置のプロトコルを適用できるので、QA業務の標準化が容易になります。
- 装置QAのテスト項目に数式設定は可能ですか?
- はい。SunCHECK Ver.3.1からテスト項目に数式設定ができるようになりました。TG51とTRS398を組み合わせたプロトコルで装置QAを行いたい場合など、従来はExcelを使って管理してきた内容もSunCHECK Machine上で一括管理できるため、QA業務の効率化と集約化に貢献します。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ定位放射線治療用QAファントム StereoPHAN
StereoPHANは定位放射線治療(SRS/SRT)のQAにおけるエンド・トゥ・エンドなテストを実現するQAファントムです。
専用の工具は一切使わず複数のキューブ式テストモジュールインサートを交換でき、イオンチェンバーでの線量実測、単一または複数平面でのフィルム検証、CT/MRIのイメージフュージョン、MRI画像取得に対応。MultiMet-WL
Cubeと組み合わせてマルチメタのオフアイソセンターターゲットのQAにも使用できます。
さらにCyberKnife専用のテストモジュールインサートもラインアップしておりますので、通常のCアーム型LINACとCyberKnife装置の双方をカバー。
SRS用の2Dアレイ、SRS
MapCHECKと組み合わせればフィルムレスでのSRS/SRT QAを実現します。
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Q&A
- ファントムの素材は何ですか?
- PMMA製です。
- 複数のテストインサートがありますが、1つ1つをユーザが選択しなければならないでしょうか?
- いいえ。StereoPHANはEnd-To-Endのテストに必要となるインサートをStereoPHANパッケージとしてご提供しておりますので、1つずつお選びいただく必要はありません。 一方、オプションとして単体インサートもご用意しておりますので、ニーズに合わせて追加でお選びいただくことも可能です。
- イオンチェンバー用のインサートについて、ユーザーが使用するイオンチェンバーを指定することはできますか?
- はい。イオンチェンバー用インサートについては、お使いのイオンチェンバーのご指定をお願いしております。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞマルチターゲット放射線治療対応オフセンターWLファントム MultiMet-WL Cube
MultiMet-WL
CubeはマルチターゲットSRS治療における軸外ターゲットで必要とされるマージンを、アイソセンターから最大7cmの距離において0.1mm単位の精度で定量化できるQA用ファントムです。
直径5mmのタングステン製球状ターゲット6個をファントム内に配置し、ファントム単体としても、あるいはStereoPHANファントムと組み合わせても使用可能となっています。
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Q&A
- 解析ソフトウェアは付属されるのでしょうか?
- はい。専用の解析ソフトウェアが付属しております。
- 照射に必要なプランはどのように作成すればよいでしょうか?
- MultiMet-WLソフトウェアではVarian社およびElekta社照射装置のQA用プランをご用意しております。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ6軸IGRT対応QAファントム MultiPHAN
MultiPHANはレーザーやEPID、CBCTなどの画像系システムのアイソセンターと治療装置のアイソセンターの一致を始業点検時に確認するためのQAファントムです。
治療ビームのアイソセンターはもちろん、光照射野、照射野サイズ、レーザー、CBCT、MV
EPID、TomoTherapy
MVCT、光学式ガイダンスシステムまでカバー。IGRT機器についてTG-142で推奨されるデイリーのアライメントチェックをこのファントム1つで実施でき、その結果をSunCHECK
Machineで統合管理することも可能です。
また専用スタンド(キックスタンド)は所定のロールおよびピッチ角度にファントムを傾斜できますので、6軸カウチのテストにも対応しています。
関連発表資料 : オンデマンドWebinar
- 日本国内向けSun Nuclear QA Webinarシリーズ
「MultiPHAN in SunCHECKプラットフォームを用いたIGRT品質管理の紹介」 - 神戸市立西神戸医療センター 放射線技術部 伊藤 崇晃 先生
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Q&A
- なぜCBCT等の画像ガイダンスシステムのQAが可能になるのですか?
- ファントムの中心、および既知量のオフアイソセンタ位置にセラミック球が埋め込まれています。これらを用いてお使いの画像照合システムのアライメント確認が可能となります。
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本製品に関するお問い合わせはこちらからどうぞ放射線治療用呼吸性移動管理QAツール QUASAR Heavy Duty呼吸同期モーションプラットフォーム
QUASAR Heavy Duty呼吸同期モーションプラットフォームは、カナダModus QA社のQUASARシリーズに加わったQAツールです。
放射線治療装置における呼吸同期システムのような呼吸性移動の管理システムのQAに使用することができ、従来品のプラットフォームと同様に可動式プラットフォームに任意のファントムを配置してお使いいただくことが可能で、共通のソフトウェアを利用できます。
従来型プラットフォーム(耐荷重20kg)に比べて耐荷重を45kgまで強化。AP方向に動作する胸壁プラットフォームが含まれており、サードパーティ各社のモーショントラッキングシステムに対応しています。
Q&A
- QUASAR Heavy Duty呼吸同期モーションプラットフォームにはArcCHECKを搭載して動作させることが可能ですか?
- はい。耐荷重を45kgまで強化し、ArcCHECKを搭載して呼吸性移動をシミュレートすることが可能です。